和と現代の融合が生む、新たな踊りのカタチ——新井風味の舞台裏
- araifumi
- 7月4日
- 読了時間: 4分
更新日:6 日前

新井風味は、“どうして和と現代を融合?” その理由や、よくいただくご質問をここでご紹介します。
—日本伝統の舞と現代のダンスを融合させようと思ったきっかけは何ですか?
主に2つあります。
今の時代に求められている...

日本には「伝統と現代をうまく融合させる」文化があります。たとえば、和風パスタや抹茶ラテといった食文化、あるいは初詣に神社を訪れつつ、クリスマスには洋風に過ごすスタイルも、その一例です。そんな国だからこそ、ダンスやエンタメにも、伝統と現代を融合させた表現が今の時代に自然と求められていると感じていたからです。
この融合は難しく、差別化になる

音楽や映像はソフトやアプリなどデジタルの力を借りて“様々な和風テイスト”にできますが、ダンスは違います。身体というアナログな表現手段で、伝統と現代のダンスを自然に融合させるには、豊富な経験とアイデアが必要です。日本の伝統踊りとジャスダンスなどは、 リズム感や踊り方が全く違うため、本来はとても合わないです。 ですが、長年に渡り、挑戦と改良を重ね、今では依頼を多くいただく程、この“近代和風スタイル“を確立しています。
—和の要素を取り入れる際、特に大切にしている“所作”や“感覚”は何ですか?

「見た目だけ和風」ではなく、“芯から和の美”を伝えるダンスカンパニーである事。
私たちが特に大切にしているのは、「日本伝統の舞の所作をしっかりと取り入れること。そして本物として魅せること」です。最近では、衣装や音楽は和風でも、ダンスそのものは完全に現代風というチームも少なくありません。新井風味では、そうしたスタイルとは一線を画し、所作そのものに日本らしさを宿すことを徹底しています。そこにジャズダンスやヒップホップの踊りを融合させてこそ、**真の意味での“和風ダンス”**が完成すると考えています。
—伝統の舞の中で、特にインスピレーションを受けた流派や演目はありますか?

特に影響を受けた「〇〇の踊り」。
数ある日本の伝統舞踊の中でも、和たちが特にインスピレーションを受けたのが「〇〇の踊り」です。
ここではあえてその名を書きませんが、動きの美しさに心を惹かれ、実際に踊り子出身の方に連絡をとって学びました。そして、その技術を自分たちのスタイルに合うようアレンジして取り入れています。学びと創造の積み重ねによって、新井風味独自の表現が生まれています。
—今後、新井風味として挑戦してみたい新しい表現やコラボレーションはありますか?
今後、実現したい事は3つあります。
JAPAN SHOWを定期的に公演できるステージの実現

海外からの観光客に向けて、和のダンスなどのパフォーマンスを毎日楽しめる常設ショーを行いたいと考えています。日本版“ラスベガスショー”のような、本格的な舞台を実現したいです。提携先を探しています。
メディアの出演・振付制作のサポート

歌手のMV、CM、映画など、映像作品での出演や振付の機会をさらに広げたいと考えています。2019年に公開したダンスPV「和TOKYO」がきっかけで多くの依頼をいただきました。現在、新たなダンスPVを企画中です。その中で登場するのが、**桜の形をした“光る和傘”**です。それにより和の魅力を世界に届けたい、そして、和コンテンツをお考えのメディア関係者様に振付制作でサポートをしたいです。
デジタルアートとの融合ショー

デジタルアート(チームラボ、ネイキッド)様のような映像演出と和風ダンスをリアルタイムでリンクさせるような舞台演出を目指しています。「1. JAPAN SHOW」でも、この技術を取り入れていきたいと考えています。
|最後に
「和と現代の融合」の踊りを形にする事は、一見簡単に感じるかもしれませんが、実は非常に奥深い世界です。だからこそ、私たちはその難しさに挑み続け、「本物」として観る人に届く舞台を目指しています。
これからも、新井風味にしかできない表現を、世界に届けていきたいと思います。
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✾新井風味 情報
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